企業理念というけれど

企業理念が大事。ビジネス書にも書いてある。名著「ビジョナリー・カンパニー」とか。

採用面接や学生と話しても聞かれることがある。

 

なので、起業するとき、理念はすごく考えたしディスカッションした。

 

でもですね、理念って、変わります。変わりました。変わっていいです。

(変わらなくてもいいです。)

 

最初の理念に固執して苦しむ必要はない。理念が分からない(やりたいことが分からない)って、悩む必要もない。

 

起業するとき、はじめて起業する人がほとんどだと思う。そんな経営者としてペーペーで不変の理念が持てる方が奇跡。

社長になって、株主になって、笑って苦しんで、経験して、そして成長していけば、理念、価値観、変化して当たり前。

結婚して、子供産まれて、とか、大震災があったりとか、仕事以外でも、個人的な価値観が変わることは普通です。

それは軸がブレるとかじゃなくて、成長です。

 

boocooの創業時の最重要な企業理念は下記。

「多様性を尊重したい」

 

日本の変な村社会、自分の価値観を隠し、周りに合わせるのが美徳、同一性こそが尊重される、みたいなのが本当に気持ち悪いと思っていた。

(ビジネスに限った話ではない)

それが鬱や自殺の遠因になっていると思ってた。

その思いは今も全く変わらない。

 

でもそれが今、一番かといえば、そうではない。

「日本の子育て環境を良くしたい。日本を世界一子育てのしやすい国へ。」

これが今の一番。そしてこれは当面変わらない、はず。あ、広がることはあるかも。

子育てを良くした実績ができて、子育ての次は?ってなれば、教育とか、広がっていくと思う。

あと、日本を世界一子育てのしやすい国にしたら必然的に変えなきゃおかしくなる。

 

ここまで、起業して6年弱、色んなことがあった。

違う方向で攻めてR&Dしすぎてキャッシュアウトしそうになったり。

ストレスで円形脱毛症になったり。

 

その時々で、理念、価値観は色んな方向に振れていた。

で、やっと、ビジネスの中心となる価値観に辿りついた。

 

何がいいたいかというと。

理念は変わってもいい。コアになるものが見つかればいいし、そうじゃなくても、別にいい。

企業理念信者に惑わされて苦しまないでいい、ということ。

 

学生も、自分の価値観を無理に定めて、それに合う企業理念を持ってる会社なんて、無理に探さないでいい。

そのときの自分を信じて、思い切って決めて一歩踏み出せばいい。成長して価値観変わっていい。

 

無駄なことで苦しまないで、考えすぎないで、とにかく進もうよ、ということです。

久々に書いたブログがグダグダですが、37歳最後の夜ということでご容赦くださいませ。(あと10分で38歳)

 

P.S.

昔の僕に、企業理念とかブレまくってた僕に1つアドバイスをするなら、迷っている時は、理想論を掲げず、お金を稼ぐことに必死になるといい。

お金を稼ぐのは大変だし、そのために必死に努力すると不思議と色んなものがついてくる。色んな物が動き出す。

あと、お金あると心の余裕が違います。ほんとにやりたいことが見つかったときにもお金あると楽だしね。