Web業界の業務委託単価についての考察

Web業界の業務委託について考察してみたので記事を書いてみる。

今回は、業務委託費として必要な単価を、各種パラメータを適当に置いて計算した。
アウトプットは、「会社がそれなりに幸せであるための、平均単価」です。

■必要なパラメータ

1. 必要な給料の定義

社員平均 700万円/年とする。
なお、労働35年として、35-40歳くらいでピークで700万とした場合、大体、生涯賃金は下記。

 青棒:1億9000万円(ピーク後の下がり方が緩やか)
 赤棒:1億5000万円(ピーク後の下がり方が急)
現実的には、赤棒よりもさらに厳しい業界かも。ここは別途考察します。

2. 平均チャージ率

80%とする。
日々の業務のなかで、クライアントにチャージ(請求)できる業務の割合が何%くらいかという指標。
たとえば社内の行事や、営業にかかる時間、瑕疵対応にかかる時間とかは、クライアントにチャージできない。
もちろん、案件がなくてアイドリングしている場合も。

僕の経験値で、大手の一流SIerだと、だいたい70-80%程度を目指しているようです。
それを超えると案件を取らない。急な人員要望に対応できないし、トレーニングなども当然必要なので。

小さいSIerで営業に困っていないとこで、90%くらいかな。

3. 間接費を勘案した必要売上率。

1.8倍とする。
給料の何倍を稼げばいいのか、という割合。よく、「貰っている額の3倍稼げ」とか聞くけど、そういうの。
当然、社会保険の費用で会社負担があるし、他にもいろいろ金はかかります。
オフィス、PC、ソフトウェア、広報活動、交通費、会議費などなど。
で、小さい会社でいえば、まぁ、超効率的なとこで、1.5倍、普通で1.8倍、金かけるとこで2.2倍くらいかな。
割と経験値でもあります。

■計算式

では上記を元に計算しよう。
必要な1人当たり月間売上 = (社員の給与)×(間接費を勘案した必要売上率) = 700万 × 1.8 / 12ヶ月 = 105万円/月
必要な単価 = (必要な1人当たり月間売上) / (平均チャージ率) = 105万 / 0.8 = 131万円/月

■結論

というわけで、平均年収700万の会社は、平均130万円/月 くらいはないと厳しいという結論です。
パラメータをいじれば結構数字は変わりますが、おそらくそんなに変な値にはしていないと思う。

なお、これは、平均単価です。当然、上の方の人はもっと稼がないとダメ。
まぁ、大手SIerは人月以外にゼネコンみたいな感じで、マージンを相当抜いて下請けに丸投げ、という収益があったりなので、単純化は難しいですが、シンプルに考えるとこうなりますよ、という式です。

■現状

いろんなエンジニアやクリエイターを見ていますが、Web業界で言えば、人月130万を超えてチャージできる人、少ないんじゃないかな。
最近は好調なソーシャルアプリに引っ張られて単価が上がっている人も多いかもしれないけど、僕の感覚だと、下記くらい?
コンサルまでできる超優秀な人:150万~250万
優秀なPM、優秀なクリエイター:150万(名前で仕事が取れるくらいの人)
普通のPM:110万~120万
優秀なエンジニア:80万~90万
普通のエンジニア:65万~75万
微妙なエンジニア:40万~60万

あれ?こういうのって載せない方がいいのかな?ま、いっか。

で、これはあくまで考察のスタート地点なんですが、いろいろ皆さん、これをたたき台に考えてみると楽しいかなと思います。
僕も続きを今度書きます。

3 thoughts on “Web業界の業務委託単価についての考察

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