先日、小学生向けにプログラミング教室 ArSchool(アルスクール)をはじめました。
その縁で、社会人のスキルとして、あるいは保護者の知識としてプログラミングを知りたい、勉強したいというお話をいただくことが多くなりました。
その中で質問されたことについて、一般的な内容なので深掘りしてここで紹介します。
質問 :
Web系サービスの立案で予算感を把握できるスキルを付けたいが、どういう学習をすればよいか?
回答 :
見積りに影響を与えるファクターは、思いつくだけで下記があり、条件次第で見積りはすぐ数倍の差がでます。
(分からない用語は読み流してください)
WHAT
・サービスの機能
・サービスのUI(デザイン等)
・ネットワーク/インフラ構成
・想定アクセス数、データボリューム
・パフォーマンス要件
・セキュリティレベル
・OSやブラウザなどの対応範囲
・SEOやOGPなどへの対応範囲
・納品物
WHO
・要件定義の粒度
・作業範囲
・発注側の熱意やスキル(リテラシー)
WHEN
・開始時期、納期
WHERE
・開発場所、開発環境
HOW
・プロジェクトの進め方(アジャイル、ウォーターフォール、承認フローなど)
・テストやQCの要求レベル
・運用保守への要求レベル(CIにどこまで対応するかなど)
・対象言語などの制約
・契約形態
WHY
特になし
これらを学ぶにはどうしたらいいか。
1つの方法として下記学習ステップを提唱します。カッコは、想定学習時間です。
#1. プログラミングとDB (85h)
#2. ネットワーク・インフラ・サービスレベル (30h)
#3. 開発フロー、運用フロー (20h)
#4. UI・デザイン概要 (20h)
#5. 契約やその他ファクター (20h)
#6. 市場の相場感把握 (?)
#2〜#5が少ないのは、手を動かさずに知識だけ学ぶ前提だからです。
#3, #5は特に、実際のプロジェクト以外で実習が難しいので。。
ただ、学習時間は学べる環境と個人のスキルで大きく左右されます。
特に#2〜#5は、きちんと学べる環境にいれば、おそらくこの6割くらい。
逆に、完全に独学だと、そもそも習得できるか微妙な上に、時間も倍くらいかかるかも知れません。
特に#6は、機密保持契約などにも絡んでくるので、学習が難しいです。
では、続いて
を書いていきたいと思います。
One thought on “社会人のIT学習:企画の予算感を把握するには”