科学的センスは答えを知るときではなく、問いかけ、探求し、そして調査するときに身に付くものだと言うことです。
— パパート&フランツ, 1987 「作ることで学ぶ」 P38
小学生のキッズたちとプログラミング教室「ArSchool」をやって、5ヶ月程度。いろいろ学ばせてもらっています。
その中で痛感したのは、「学習にショートカットはない」ということ。また、答えを教えられても伸びず、「自身の体験を通じて」こそ成長するということ。
突然子どもたちができるようになることはあります。でもそれはショートカットしたのではなくて、日々連続的にじわじわ成長している中で、たまたまアウトプットが非連続的になっただけ。
急成長を求めて答えを教えても、それは遠回り。答えを与えられるのではなく、自ら考える体験、他者の体験や知識を咀嚼し自身のものとするプロセス、教材と戯れるプロセス、それらを通してでないと身に付かない、成長しない。
答えを教えることは、子どもを成長させることではない。(場面によっては、答えを教えることで、子どもの理解を助け成長を促すこともあります)
子どもなりに教材などと向き合い、戯れること、その時間を取ることが大事。
逆に、結果に一喜一憂することなく、各自のペースで、それぞれが必要としていることに取り組めば、絶対に伸びます。アウトプットはすぐに出ないかも知れないけど、確実に伸びています。子どもの成長は、本当にすごいです。
思えば、社会人やインターンでも、優秀なエンジニア、スキルがぐんと伸びる人は、例えばプログラミングの本やWEBのカリキュラムのお題を与えて勉強するにしても、
・書いてあることをそのとおりにやって、すごく順調に、「できました!」となる人
と
・書いてあることをやりつつ、知的好奇心に任せ、「この場合はどうなるんだろ?」とチャレンジする人(だいたいそういう人は、「すいません、、動かなくなりました」って聞いてくるけど)
だと、後者の方がむちゃくちゃ伸びてますね。教材の正解をトレースするのではなく、プログラミングと戯れ、それを自己の体験として再構築できる人。