企業からの義援金

義援金やら寄付金、どう使われるのか知っていますか?

果たして今回の震災で寄付した企業経営者は知っているのだろうか?
ほとんどが、赤十字への義援金だと思うが。

もちろん寄付する行為は素晴らしいです。
でも経営者なら、自分が出した金がどう使われるか、知るのは当たり前かなって。
特に上場しているなら、それは責任だとも言えるのでは。

経営者の仕事って、お金をいかに効率よく使うか、ですよね。
絶対量として義援金は必要だと思います。が、経営や政策がそうであれば、そういう使い方を批判する経営者は多いはず。
バラマキ政策を非難する人が赤十字に義援金払ってたら、ちょっと面白い。

赤十字への義援金はそれはそれで絶対的に必要だし、素晴らしいことです。
そこを否定する気はまったくないです。

言いたいのは、
・今の一極集中はアンバランスじゃないか?
・時間軸で考えて、今そこに寄付するのが最適か?
・寄付するとき、ちゃんと考えてしているのか?
ということです。

義援金・寄付金の使われ方は下記に整理しました↓
寄付金や義援金はどう使われるのか(義援金・寄付金まとめサイト)

プロ野球新人予想

斎藤佑(日ハム):12勝9敗
あんまりいい投げ方に見えない。
でも、なんだかんだ勝つと思う。甲子園優勝、六大学で30勝300Kするのはやっぱりスゴイよ。

沢村(巨人):8勝8敗
なんか、入来とか、以前の野間口とかぶる。夏くらいから苦戦中。阿部とハマらなそう。化けるのは来年。槇原みたいになるのかな?

伊志嶺(ロッテ):110試合、.290、30盗塁
僕がロッテファンだから、贔屓目もありますが、三拍子揃ったいい選手。

福井(広島): 13勝10敗
ストレートが好き。登板機会にも恵まれそう。

大石:2勝5敗12ホールド
夏くらいまで頑張る。で、バテる。早稲田時代のストレート、プロでも通じると思うんだけどなぁ。どうしたんだろう。

新人王
パリーグは伊志嶺。セリーグは福井。

これ当たったら凄いな。

英語版作成!

先日ご案内しましたが、寄付先まとめサイトの英語版が完成しています。


kifusuru.com

紹介文

「どこに寄付すればいいのかわからない」。
信頼できる寄付先についての情報不足は、外国から日本を支援したいと願っている人たちにとって更に深刻な問題です。
海外の寄付が効果的に集まり、東北の人々に届く一助になりたいという思いのもと、保健医療分野で世界一を誇るジョンズホプキンス大学の日本人研究者・学生とチームを組み、英語の寄付金ポータルサイトも作成しました。
海外のご知人・ご友人への紹介用に、こちらのサイト(http://donate-japan.com/)もご利用ください。

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ジョンズホプキンス大学の皆さんが、真剣に分析を重ねた結果で、非常にクオリティの高いコンテンツです。
Webなので、当然、この後も改修が続いていきます。
ぜひとも英語圏の皆さんに広めていただけると幸いです。

facebookのLikeではあっという間に、日本語版が置いていかれました^^

リーダーは、小学校の塾からの友人です。中高は同じ野球部、予備校、大学も一緒です。もう20年以上だね。
非常に信頼できる男ですが、昔から知りすぎているので、あんまり褒めないようにしておきます。
他のスタッフの方も、直接お会いしたことはないんですが、非常に優秀で行動力があり、なにより、いい人たちです。
ぜひ機会があればお会いしたいなぁ。
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しかし、すばらしい仲間たちと、前向きな仕事(というかプロジェクト)をするのは楽しいですね。

こういったことが、自由にできる、自分の決裁で全てできるというので、起業して本当に良かったと思っています。
たぶん、会社員で、「何かしたい!けど仕事があって、、、」と悶々とする人も多いんじゃないでしょうか。

利益に直結しないことを、創業者/社長以外のポジションで、躊躇なく実施するのは厳しいでしょ。
今までいた会社で考えてもそう思う。

そしてもう1つ。Webの仕事やっていて良かったです。
英語版、日本語版のサイトがどれだけ役に立っているかは分かりませんが、マイナスでは絶対ない。
既にいくつかのプラスは出ている。それは報告貰っています。

すぐ動け、自由に情報発信できる。そしてそれを自ら構築できる。うん、良かった。

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震災後、バタバタしていたけど、いっかい落ち着きます。
風化させるとかではなく。いろいろ真剣に考える時間が欲しい。

というわけで、沖縄にでも行こうかな。

割り算より足し算

こんにちわ。余震は落ち着いてきた気がしますが、原子力は長期戦の様相。。
乳児がいると心配が尽きません。

東日本大震災で、寄附金・義援金まとめサイトを作りました。
時間とともに、また我々が勉強するとともに伝えるべき内容が変わってきていますので、リニューアルも先日行いました。
(寄付金、義援金のお金の流れを掲載するとともに、情報再整理しました)
また、英語圏のためのサイトも完成。こちらは改めて紹介します。

今回、ひたすら、前へ前へ進んでいます。

正直、途中で「意味あるかな?」とか考えることもありますが、すぐに切り替えて、前へ進んでいます。

「効果的かどうかではなく、少しでも意味があればやるべき」
これが今回のプロジェクトのスタイル。

アウトプットが労力に見合うか、ではなく、アウトプットがあるかどうか。
すごくシンプルで、だからこそ迅速にサイトを作ることができました。

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ビジネスでは、特にマネジメントレイヤーになるほど、判断材料に効率、効果を重視します。
効率、効果は、引き算と割り算です。
例: 費用対効果 = (成果 – コスト) ÷ コスト

今回、行動を考えるのに、引き算、割り算は使ってません。パラメータは成果だけ。
成果というパラメータが0より大きいかどうか。シンプルですね。

コストを実際に考えると、管理会計では100万円くらい計上できるんじゃないかな。
実際にキャッシュアウトしたのは2,000円くらい(ドメイン代だけ)なんですがね。後は私や仲間の作業時間。
「通常に売上が立つプロジェクトでコスト計算をするとたら」の人件費であり、今回のプロジェクトで言えば数字遊びでしかないんですけどね。

思うに、効率とか利益に重きを置くと、著しく生産スピードが落ちます。
そして効率も悪くなるパラドックス。
そして、分析というフェーズは、「成果」は何も産んでいません。

ちゃんと分析して、間違いなく効率的で利益が出るビジネスなんてそんなにない。
既得権益か今までの資産を使わないと不可能。
つまり、新しいことにチャレンジするベンチャーでは、そんなことはありえない。
分析するほど、やらない方がいい、というネガティブな結論に陥りがち。

もちろん、分析というのは重要であり、やみくもに色々やったら、すぐ会社なんて潰れてしまう。
会計はものすごく素晴らしいツールです。
でも、状況によってはそれは動きを止める、すなわちマイナスに働く側面も間違いなくあります。

万能のツールなんてない。諸刃の剣。それを強く意識する。
意思決定は思い切りで行い、あえて、盲目的に進む、これをboocooは強く意識しよう。

[震災] 寄附金・義援金についての僕の考え

前回のブログでも書いたように、寄附金・義援金まとめサイトを作成しました。

こちらの記事もよろしければ
>>[震災] 僕にできること/寄附金まとめサイトをつくりました

寄附金・義援金については、さまざまな意見があると思います。 僕自身も、詳しくなるにつれ、考えが揺れることも多かったです。 でも、自分のなかで整理できたので、それを書いておきたいと思います。

震災発生直後にお金が必要か、役に立つのか

お金が足りなくて各種作業が止まっている、ということは聞きません。 また億単位で義援金を集めてる企業が、受付開始が遅い日本赤十字社への寄附だったりします。

なので、「お金が足りないことが原因で、救出作業、支援作業が滞る」という事態にはなっていないと思います。 つまり、「すぐにお金を寄付しても、今の救出作業、支援作業への効果はあまりない」が、僕の仮説です。

[2011/03/17] 追記
上記とは違う情報も出始めています。現段階では情報の信頼性が確認できていません。
・自治体経由で統制が取れていた他の震災と異なり、自治体自体がなくなっている地域が多くある。
・そういった自治体不在地域への支援は市民団体やNPOが担っていて、それらは早急な資金、物資を必要としている。
こういった情報が信頼できるものであると確認できれば、寄附金・義援金まとめサイトでも、このブログでも早急に告知をしたいと思います。

ではお金は不要か?

これは決して、そんなことないです。絶対に必要です。 まず、震災後すぐに活動を始めたNGO/NPOなど、「寄付・義援金」を待たずに行動開始したところは、プールしていたキャッシュを使っているはずです。 つまり今回の災害は、現状では前借りしていて、その穴埋めがないと、次の災害でNGO/NPOの活動に支障をきたすと思われます。

そして何より、次のフェーズ、再建時には想像を絶する費用が必要です。 インフラ復旧や住居の回復など物理的なリカバリーはもちろん、精神的なダメージのケアや、職場を失った方への支援など。 おそらく、僕の想像もつかないところでも多額の費用が必要となるはずです。

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ここまでの結論: 義援金を贈ろう。
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次に、どの団体に贈るか(団体に依存しないでもいいんだけど)を検討するために選定基準を考えました。

1. ちゃんとしていること。

団体幹部の私腹を肥やされるようなとこはNGです。。

2. 被災地のために使われること

「用途を指定しない寄付のがよい」という意見も多いようです。寄付を受けた団体が自由に使えた方が、全体最適な運用が可能であるから、というのが主な理由でしょうか。 でも僕は、今回に関しては、「被災地の復旧のために」使ってほしくて義援金を贈ります。地球全体最適よりも、今回の被災地の部分最適。 個人の判断ですが、少なくとも僕はそう思っています。

3. 効果の大きいところ

お金を最大限に活用してくれるところ、かつ、集まったお金が、その団体のキャパシティを超えないところ、でしょうか。

今回、いろんな寄附先を調べていて、規定の運営管理費を取るところや、一次受けで他の団体へお金を流すところもあることを知りました。 僕はそれを否定する気は全くありません。 運営管理費をOpenにしているのは透明性があるし、運営管理費以上にパフォーマンスを出せばいいだけです。

そもそも、組織が大きくなれば、活動費に占める管理コストの割合は必然的に増加します。 (例えば1マネージャーが9人を見れるとして、10人の組織は、マネジメントコストは10%だけど、20人の組織は、10%+マネージャー間のコストがかかります)

また一次受けの団体も、どこにお金を流すのが今回の震災の復旧に役立つのか、我々よりも遥かに豊富な経験・知見を持ち、適切な判断ができる集団でしょう。 なので、間接費を否定するのではなく、肯定したうえで、どこにすべきか判断したいです。

ちなみに、DMM.comやグルーポンなどのように、寄付額に応じて、それを割増して寄付してくれるところもあります。 (グルーポンは、上限額に行きそうなので、サイトには載せませんでした)

4. タイミングが適切なところ

3とも重複しますが、多額のお金が必要なのは、今ではなく、もう少し後だと思います。おそらく、震災が風化しつつあるくらいが、重要なタイミングな気がします。 各団体は、そのタイミングで適切にお金を使ってくれるのでしょうか。正直、分かりません。

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というわけで
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これらもろもろを考えて、わが社(boocoo)は、地方自治体に義援金を贈ろうかと思います。何県にするかまだ決めていません。

各県は、おそらく今回、かなりの額の義援金が集まると思います。それらを適切に消化できるか分かりませんが、日本赤十字社など、その道のプロが一緒に考えてくれるようです。はっきりは分かりませんが、HPを見る限り、そのように見受けられます。

今回、サイトに掲載しているNGO/NPOは、そっちに明るい友人に教えてもらったので、すべて信用できると思いますし、そこへの寄付も考えましたが、上記判断基準の2.が、結構僕の中では重くて、地方自治体にしようと思います。

もちろん、これはあくまで僕の判断であり、皆様は皆様で判断いただければと思います。

今回の震災は、すごく考えさせられます。自分の無力さを痛感することも多い中で、実際に現地で活躍されているNGO/NPOの方々はすごいと思います。彼らへの寄附などについては、今の危機的状況がある程度落ち着いたら、真剣に考えます。

引き続き、今回の震災で感じたこと、考えたことは、投稿していきたいと思います。