先日、高校の同級生で集まりました。変人ばかりで、気兼ねなくワイワイやれる楽しい飲みです。
おっさんになると子供の話題が増えるわけでして、そのなかで、多様性についてのトークが面白かったので、改めて考察しました。
みんな、子供に多様性を持ってほしい、多様性を大切にしてほしい、という思いはあるようです。
(多様性を”持つ”?”受け入れる”?多様性を、、、なんていうのだろう)
そのためにどうするのか。”いろいろなバックボーンの人たちと子供を触れ合わせたい”という意見が多かった。ただ僕の考えはちょっと違いました。
そもそも、多様性とは、あるいは、多様性を受け入れるとは、なんでしょうか?僕なりに考えたのが下記です。
・人は一人ひとり違うということを理解する
・自分と違うからと、他人をさげずまない、排他的にならない
・他人の良いところをリスペクトする
・他人と違うからと、劣等感を持たない
・他人との差異を優劣ではなく個性として捉える
なおwikiでは下記です。だいぶ違います。
多様性(たようせい)とは、幅広く性質の異なる群が存在すること。 性質に類似性のある群が形成される点が特徴で、単純に「いろいろある」こととは異なる。
多様性 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/多様性
多様性の定義ではなく、子供にどうなって欲しいのかが主題なので、僕の定義した多様性を前提に進めます。
では、多様性を身につけるにはどうしたらいいのか。僕の考えです。
・友だち(他者)と自分の違いについて、じっくり考える
・友だちの、自分にはない良い点を考えリスペクトする
・友だちにない、自分の良い点を考え自信を持つ
・友だちと自分の同じ点、似ている点を探して共感する
・友だちと違う点、劣るように見える点があっても劣等感を持たせないようにする
この視点で考えると、少人数でいいから(むしろ少人数で)、じっくり、深く、感じ考えさせることがとても重要だと思います。
ただ、先日のディスカッションで気づいたのは、これだと、例えば自分と10%違う人は受け入れられても、30%違う人だと経験がなく受け入れられないのかな?とも思いました。
バックボーンが似ている中での比較だと、その前提を超えるくらい違うものに対応できないかも知れない。
ま、なので、深さと広さ、両方必要ですね。
どの年齢でどちらに重きを置くべきか、これは主観でしょう。
もし論文など研究結果があれば勉強してみたい。教えてください。
また、少人数、大人数、それぞれにリスク・デメリットもあるかと思います。
少人数では、前述のとおり、バックボーンが近いなかでの比較、という点。
一方で大人数では、様々な人がいると、人の習性として、似た者同士で集まる可能性が高いのではと思います。
そして似た者同士でグループができると、他グループ(他者)との差異が、お互いリスペクトするものでなく、優劣を決めたり排他的になる可能性があるのではないでしょうか。
(もちろん少人数でも起こりえますが、集団vs集団は、個人vs個人より厄介かな、と。)
いかがでしょうか?自分で書いててよく分からなくなってきました。
これだけ書いてなんですが、子供って、親が考えるより圧倒的に逞しくて、親がごちゃごちゃ考えてストレス溜めるより、子供のことを信頼して、適当におおらかに笑って過ごす方が、子供のポテンシャルを引き出せて、結果、幸せになるのかもしれませんね。
追記
多様性とはいえ、何でもかんでも受け入れるべき、というわけではないです。
例えば差別をする人、いじめをする人。それは個性として受け入れない、受け入れたくないでしょう。
成長過程の子供だからこそ(大人も)、倫理観は多様性うんぬんではなく、身につけてほしいと思います。